この記事は2006年に書かれたものです。店舗情報や価格は現在と異なる場合があります。
今回の韓国旅行のために、ワインを何本か(!)用意した。準備にあたって、フランスやイタリアのワイン情報、それに日本と韓国のワイン販売情報を山ほど調べた。その過程で、まだ知らなかった奥深いワインの世界を少しは知ることができた。(まだまだだけど..)それと、『神の雫』の説明にはかなりの誇張が入っているということも..
たとえばシャトー・モン・ペラ。3千円台で買えるワインなのに、オーパス・ワンを凌ぐ高級ワインの味がするというのや、エシェゾーとヴォーヌ・ロマネが同じ畑を使った兄弟ワインだというのは、さすがにオーバーすぎる。もちろん、この二つのワインが悪いと言っているわけではない。コストパフォーマンスはいいけれど、だからといって高級ワインの品格を備えるには足りない、という話だ.. 価格が何倍も違うのに、それを覆すのは簡単なことではない。その価格差は、ワインの供給量を絞り、さらに手間をかけて造っているからこそ生まれるものだからだ。(実際、『神の雫』に出てくる第一の使徒はその年450本しか生産されておらず、日本では7万円以上で売られている。第二の使徒は1万円台前半ではあるが、やはり売り切れていて手に入れるのは簡単じゃない。)
ワインの味を決める要因は数え切れないほどあって、実際に飲んでみないとどの程度なのか知る方法はない。ボルドーのシャトーの格付け、ブルゴーニュのドメーヌ、ヴィンテージ、パーカーポイント、ワイン・スペクテイターの点数などを使って、質のいいワインをある程度選べるようになったら、その次は自分で試飲しながら覚えていくしかない。最高のコンディションでワインを用意するのはかなり大変だ。お金がたくさんあれば、腕のいいソムリエを雇うなりして全ての問題はあっさり解決するのだろうが、コレクターにとってお金というのはいつだって足りないものだ。CD、本、カメラ、そして一時期のオーディオ、そして自然な流れでワインにたどり着いたわけだが、新しいコレクションを始めたからといって、それまでのコレクションを諦めたことは一度もない。(今のところ車にハマっていないのは幸いだと思う。)それでも、それだけのやりがいを与えてくれるのだから、ワインのコレクションには価値がある。
価格を調べた結果、全体的に韓国のワインは高すぎた。特に3万ウォン台以上のワインは全くリーズナブルじゃなかった。一体あの値段でどうやってワインを楽しんで飲めというのか.. まあ.. 僕は日本でワインを飲むから大して不満はないけど.. 韓国に住んでいる人たちはちょっと大変そうだ..
とはいえ、高いワインだけがワインの全てではない。どんなワインも楽しむために飲むお酒だし、いろんな種類のワインをいろんな楽しみ方で味わえる。(ただ、一人でワインを1本飲むのは簡単なことじゃない。)3年くらい前だったか、今はもう潰れてしまった清潭洞(チョンダムドン)のワインショップ「ヴィンヤード」で1万4千ウォンで飲んだオーガニックワイン、アルティプラノを検索してみたら、今は2万5千ウォンで売られているのを確認した。このワインは1万4千ウォンで買ったときは大満足だった。一般的な安いワインがそうであるように、赤ワインのくせに少し冷やして飲んだほうが美味しかった気がする。香りが控えめで喉ごしがまろやかなので、肉とよく合った。お互いの品格を高め合う夢のマリアージュとでも言おうか.. こういうワインを、安いからといってダメだとは言えない。もっと高級なワインは香りのせいで(花の香りや果実の香り、ときには葉巻の香りが強く出るので)肉とは合わない。(ステーキならまだしも、チャドルバギ(牛バラ薄切り)ならなおさら..)豚カルビには、ライトボディの安いカリフォルニアワインでも、ビールや焼酎や百歳酒(ペクセジュ)よりずっといい。(眞露(ジンロ)のテーブルワインだけは絶対に許せないけど..)
ワインショップ「ヴィンヤード」が潰れたのは、まあ無理もないと思う。ワインリストも充実していて、値段もあの辺りにしては悪くなかったけれど、あの店のサービスは本当にイマイチだった。チーズの品揃えもちゃんとしていなかったし.. あの辺りの人たちなら、たぶんもっとお金を払ってでもプレミアムなサービスを受けられる店を探しただろうし.. あの辺りの人じゃなければ、わざわざそこまで行って冷たい扱いを受けたくはないだろうし..
今回買った3本のファンタスティックなワインの説明は、韓国旅行から帰ってきてからでないと書けないだろう。1本はちょうど飲み頃を迎えた素晴らしい生産者の完璧なヴィンテージのワインで ― ちょっと無理して1.5倍のプレミアムが付いた値段で買った ― 今回開ける予定。残りの2本はまだ飲み頃じゃないので、ひとまずキープしておくつもりだ。しばらくは韓国出張に行くたびに、楽しいワインパーティーが続きそうだ。人生が豊かになった気がする。
P.S. しばらく音楽のアップロードは難しそうだ。これからは音楽をmp3でしか聴けなくなったので、家でしかアップできない..