この記事は2005年に書かれたものです。店舗情報や価格は現在と異なる場合があります。
10月末は新そばが出回り始める季節です。だから晩秋に食べる、そばの香りがたっぷりの新そばは格別なんですよね。
僕は元々、そばがそれほど好きな方ではありません。そばは炭水化物のかたまりだからです。肉体労働をほとんどしない
現代人にとって、庶民の食べ物であるそばは栄養学的にはあまりいいことがありません。簡単に言えば、食べたら全部お腹の肉になるってことです。
でも年に一度めぐってくる旬のそばの味は逃せないと思って、神田で有名な松翁(まつおう)に行きました。
看板は……撮ったんですが、ホワイトバランスがめちゃくちゃなので載せません。店はものすごく小さいです。やぶそばの1/3もなさそうです。それに
やぶそばは給仕のおばさんたちが着物を着ていますが、こちらはごく普通のおばさんの格好です。まるで町のそば屋を
思わせる雰囲気とでも言いましょうか。場所も奥まったところにあって、見た目だけでは有名な店だとは思えませんでしたね。
メニューを見て、けんちん汁という味噌汁と、田舎そば1/2+普通のそば1/2のセットを頼みました。値段は1300円。悪くないですね。
やぶそばは正直、量が少なすぎます。やぶはほとんど味見程度ですが、この店はちゃんとお腹にたまる量を出してくれます。^_^;
そばとセットの味噌汁です。日本の味噌が韓国の味噌よりちょっと軽い味だという点を除けば満足でした。本当によくできた
味噌汁なんですが、そばに合うかどうかは少し考えてみる必要がありそうでした。韓国式に言えば、麺と一緒にテンジャンチゲを
食べるようなものですから。
黒いのが田舎そば、白いのが普通のそばです。よく見ると麺の太さがまちまちですが、手打ちだからです。
そばの味は最高でした。僕はおいしいものを食べると気分がよくなって、体に元気がみなぎります。^_^;; この店を出るとき
本当に来てよかったと思いました。ただ、かんだやぶそばのあなご南ばんみたいなものがないのが少し残念でした。メニューはほとんど
酒の肴中心でしたね。
食べ終わって店の入口の写真を撮っていたら、お隣のおばあさんがにこにこ笑っていらっしゃいます。インターネットのホームページに写真を
載せるんですと説明したら、松翁は最近有名になったんだとおっしゃっていました。前はあまりお客さんがいなかったそうです。
まあ、僕みたいな韓国人まで訪ねてくるくらいですからね。とにかく気に入った店です。
その次に行ったのは上野の洋食屋、黒船亭です。松翁/やぶそば/御茶ノ水/秋葉原/上野はどれも隣り合っています。
歩いて20〜30分の距離です。地下鉄の駅でいえば2駅くらいです。この日は秋葉原に買い物に出た日だったので、昼も夜も
この辺りで済ませました。昼をそばにしたので夜はご飯を食べなきゃと思って行ったのがこの店です。前日に見たYさんの
クラブの書き込みが大きかったですね。あ、この店も入口の写真がありませんね。でも探すのは難しくありません。看板が大きいので。
どの店でもメニュー選びは本当に大事です。メニューがひとつしかない店なら別ですが……-_-;; たいていはそうじゃないですよね。全部のメニューが
おいしい店なんて実際には存在しないと思います。(三つ星には行ったことがないので自信を持っては言えませんが……)得意なメニューがあれば
苦手なメニューもあります。一緒に行った人の好みも考えないといけないし、その日の食材の状態も大事です。まあ、洋食屋では食材は
それほど重要じゃないかもしれませんが。
とにかく、おいしい食事 == メニュー選びの成功だと思っています。だから一人でレストランに行くときは、けっこう冒険をする方です。
一人でまずい食事をしたら自分が不機嫌になって終わりですが、連れと一緒のときにメニュー選びを間違えると、人間関係まで悪く
なりますからね。(泣)(この法則は映画を観るときにも当てはまります。)
というわけで、この店のオムライスが極上だという書き込みを読んでいながら、コロッケ/ブイヤベース/ハヤシライス(韓国ではハイライス)のセットを
頼みました。ブイヤベースはこの店の得意料理だといううえに、epicureで最近オフ会をやったメニューなので気になって
頼んでみました。ハヤシライスはオムライスよりもっと有名なこの店の看板メニューだと聞いたからです。コロッケでは揚げ物の腕前が
わかりますからね。セットとはいえ、一品ずつ別々に頼んでも値段は同じです。
カニコロッケです。下のソースはデミグラスソースのようです。味はちょっと平凡でした。このレベルのコロッケならこの店じゃなくても
けっこう味わえるんじゃないかと思います。
ブイヤベースです。量は1/2です。ブイヤベースがこんなにおいしいなんて……早く教えてくださいよ。^_^;; 2%くらい甘いのが不満でしたが、
それ以外は全部OKです。日本は魚介類が豊富な国なので、イタリアンでもフレンチでも魚料理は本場に負けないくらいのようです。
ハヤシライス、韓国でいうハイライスの1/2です。上はおかずです。メニューを見たら、この店のベストメニューだと
紹介されていました。デミグラスソースを一週間熟成させるとかなんとか。そのせいかソースは本当に腕を感じさせるものでしたが、
甘すぎました。日本の料理は全体的に甘みが強いです。カレーもすき焼きも焼肉もすごく甘いです。でもこの店の
ハヤシライスは普通のレベル以上に甘かったです。辛いのはなんとか我慢して食べられますが、甘いのはどうしようもないですね。オムライスにしておけば
よかったと36回くらい思いました。
デミグラスソースのアップです。腕は感じる味なんですが、ちょっと残念ですね。
というわけで結論は、この店ではオムライス+ブイヤベースがおいしいということです。揚げ物やデミグラスソースはいまいちなので、そっち系は
頼まない方がよさそうです。うーん……ブイヤベース、本当においしかったんだけどな。冬も近づいてきたし、やっぱり専門店をもう少し探してみようと思います。





