前菜2
Capesante ai carciofi, con crema di baccala mantecato all’olio extra vergine di oliva e bottarga
ホタテのソテーとバッカラのクレーマ、アーティチョークとボッタルガ
ホタテの料理です。上にのっているのはアンチョビのフリットだそうです。オリーブとハーブがのった少し塩気のあるソースがまろやか。ホタテ自体の質も素晴らしいうえにソースともよく合っていて、歯ごたえも口の中での味わいも、どちらも満足させてくれます。
Capesante, fegato grasso e mousse di cipolla in gelatina di cacciucco
フォアグラをのせたホタテ、魚の冷たいコンソメジュレの上に
同じホタテ料理ですが、こちらのほうが季節感もあってずっとおいしいです。ジュレが爽やかなうえに、甘いフォアグラとホタテのみずみずしさまで加わるんですから。イタリアンの盛り付けは確かにフレンチより素朴なところがありますが、味はどこに出しても負けませんね。
Menu Degustazioneだけに出てくる料理です。
San pietro con intingolo di porcini e shiitake a prezzemolo
北海道の銚子港で釣り上げたマトウダイのプランチャ焼き 原木椎茸とポルチーニのインティンゴロ
皿が運ばれてくると、ポルチーニの香ばしい香りがぷんと漂います。ともすれば淡白になりがちな白身魚の味を、土の香りがするキノコの風味が引き締めてくれます。洗練されてはいないけれど、気取らずおいしい。こういうのがイタリアンの魅力なんでしょうか。
イタリアンらしく、パスタの番です。
Agnolotti di pappa al pomodoro con gamberetti, zafferano e menta
トマトのパッパを詰めたアニョロッティ ミントの香る海老のソースとともに
アニョロッティはラビオリの一種です。酸味のあるトマトにぷりぷりの海老、そしてミントの香りまで。こんなに楽しく食べられるパスタには本当に久しぶりに出会いました。
Spaghetti alla chitarra con zucchine e olive nere appassite
ズッキーニのスパゲッティ・アッラ・キタッラ 黒オリーブのクロッカンテ
今日出てきた料理の中でいちばん弱かったです。何はともあれ、まず麺がアルデンテじゃない。茹ですぎで歯ごたえが感じられませんでした。スパゲッティがそれじゃいけませんよね。
いよいよメイン料理です。
Petto di anatra all’aglio e salvia, con salsa al limone e riso nero croccante
鴨胸肉の炭火焼き 黒米のクロッカンテ ライムの香る砂肝のソース
よく焼けていますが、特色があるわけではないですね。黒米は見た目よりおいしいです。砂肝のコリコリした食感もよかったです。
北海道産牛フィレ肉の鉄板焼き
いちばん楽しみにしていた料理でしたが、期待を裏切りませんでした。最近食べた牛肉の中でいちばんおいしかったです。ナイフを当てたとたんにスッと切れる最上級の肉質。高級レストランの牛ステーキなら、これくらいじゃないとね。量が少ないのがとにかく残念なだけです(泣)
メインのデザートの前の口直しのデザート
リンゴのシャーベットとチーズで作ったクリームに、ミントの葉が一枚のっています。新鮮な青リンゴの甘酸っぱさがそのまま伝わってくるような味でした。ともすれば冷たさばかりが際立ちがちなシャーベットに、なめらかなクリームとピリッとしたミントの葉一枚が果たす役割もとても大きかったです。真夏の暑さを一瞬忘れさせてくれました。
Composizione di cannoli: al pistacchio, ai fiori di arancio e alla ricotta, gelatina di amarene e gelato al timo
カンノーリのコンポジション:ピスタチオ、オレンジの花、リコッタチーズ アマレーナのジェラティーナとタイムのジェラート
写真を撮っているうちにジェラートが溶けてしまいました(泣)デザインもとても素敵で、三種類の砂糖菓子もサクサクでよかったし、アマレーナの甘酸っぱさもよかったのですが、人を驚かせる何かがありませんでした。とても残念でしたね。高いレストランをわざわざ訪れるいちばん大きな理由はデザートです。なぜかというと、シェフ一人が中心の小さなレストランは料理が特別においしいことはあっても、腕のいいパティシエを雇うほどの余裕はないからです。
Le uova: Cuore di mango ricoperto di una mousse di cioccolato bianco e cocco
Cuore di wisky ricoperto di cioccolato al caffe; granita al latte e pasta croccanete
二つの卵:マンゴーが入ったホワイトチョコレートとココナッツのムース
ウイスキーが入ったコーヒー風味のチョコレートムース
見た瞬間、思わず声が出ました。これこそ僕が期待していた、想像以上のデザートです。ここまで芸術的なセンスにあふれたデザートなら、作品と呼んでもいいでしょう。手をつけるのが申し訳ないくらいです。わざわざ高いコースを頼んだ甲斐がありました。
ちょっと崩れていますが、断面です。
ホワイトチョコを割ると、黄色いマンゴーが黄身のように流れ出てきます。見た目だけでなく味も最高です。合うなんて考えたこともなかった新鮮なトロピカルフルーツと冷たいチョコレートの組み合わせから、こんな上品な甘さが生まれるとは。最初は気づかなかったのですが、巣もお菓子でした。巣を砕いてチョコレートと一緒に食べると、なめらかさだけだったチョコレートにサクッとした歯ごたえが加わります。視覚と味覚だけでなく想像力まで満たしてくれる、完璧なデザートでした。
これで食事は終わり、午後のティータイムが始まります。
お茶に添えられるチョコレート2人分
チョコレートは普通ですね。
ジェラート
これも写真を撮っているうちに溶けてしまいました(泣)レモン味と紅茶味のジェラートです。一流のジェラート専門店並みでした。
ハーブティー用の蜂蜜
僕が頼んだハーブティーは写真を撮り忘れました。一緒に出てきた蜂蜜です。
最後に、お会計が終わるころに出てきた季節のハーブティー
普通です。ハーブの味ですね。
サービス、味、どちらも満足でした。特にサービス担当の方の親切さと博識さは、この店がなぜ最高のイタリアンなのかを分からせてくれました。自分で選んで予約した店ですが、ここまで満足するとは思いませんでした。ワインはちょっと不満でしたが、それは僕がもっと稼がないとですね(泣)
ちなみに、お台場にあった支店は6月に閉店したそうです。行かれる方はご参考までに。














