この記事は2008年に書かれたものです。店舗情報や価格は現在と異なる場合があります。
麻布十番で200年以上続く伝統の蕎麦の名店に行ってきました。こういう店はだいたい100%の確率で美味しいです。蕎麦ひとつで200年やってきたなら、ありきたりな店のはずがないですよね。僕の性格上、結果が見え見えの店にわざわざ行く理由もないので、ずっと後回しにしていたのですが、今回ようやく行ってきました。
今回はバタバタしていたので、外観写真はひとまずスキップします。次にまた行って撮らないとですね。
箸袋
ホワイトバランス調整用、そして更科に行ってきた証拠として載せておきます。文字が逆さまになっていますね。
つゆが2種類出てきます。
白いほうが辛口、緑のほうが甘口です。韓国人の舌には辛口も全然辛くないので、どちらを選んでも似たようなものだと思います。
薬味っていうやつですね
つゆに入れて食べます。
一品料理で頼んだ鶏の焼き物です。
アートです。タレ、皮、身まで完璧な状態です。3切れで680円という価格のプレッシャーさえ考えなければ、いくらでも食べてやる気満々です。実はもっと驚いたのは端に添えられた大根の甘酢漬けで、これが鶏肉をさらに美味しくしてくれます。フレンチを連想させましたね。
玉子焼き
ここまでふわふわの玉子を焼けるなんて、蕎麦屋で可能なんですね。200年の伝統は伊達じゃありません。でもやっぱり価格のプレッシャーが(泣)
温かい蕎麦を2つ、冷たい蕎麦を2つ頼みました。でも頼んでみてから思ったのは、温かいのを1つ、冷たいのを3つにすればよかったということ。冷たい蕎麦のほうが断然美味しかったんです…… -_- 蕎麦の性質上、ほとんどの店で温かい蕎麦のほうが味は落ちるのに、考えが浅かったです。(最近行った店の温かい蕎麦がすごく美味しかったので、感覚が鈍っていたみたいです)
かき揚げ蕎麦の天ぷら
見た目がもう芸術ですよね
こちらが麺
合体させて食べればOK。麺は普通の蕎麦を使っていました。
この店の看板メニューらしい鴨南蛮
これはつゆの味がちょっと物足りないですね。もっと濃厚な鴨の風味が出てほしかったのに、かなり弱かったです。不味いというわけではありませんが、これでは鴨南蛮じゃなくて、ただの鴨肉が乗った温かい蕎麦ですね。
もり蕎麦
いちばんベーシックな形の蕎麦です。麺のコシと、すっきり洗練された蕎麦の風味は、一般的な蕎麦屋より一枚上手です。でも、もり蕎麦の弾力はちょっと強すぎる気がしました。口の中でいたずらっぽくするすると動いて喉に吸い込まれていく麺を楽しむのが高級蕎麦の醍醐味なのに、洗練と荒々しさが同居するもり蕎麦は、存在そのものが中途半端な感じです。
ところが、こうした弱点がこの店の看板である更科蕎麦にはありませんでした。蕎麦が目指すべきもうひとつの完璧な形と言えそうです。蕎麦の実の芯だけで作った細く白い麺は、ある意味そうめんに似ていて、そうめんのような爽やかさがあるのですが、その強い弾力とあふれる風味は、純粋な蕎麦でしか味わえない楽しさをそのまま届けてくれます。蕎麦粉だけで作った蕎麦がここまで美味しくなれるものなのか、改めて真剣に考えさせられる味でした。
ところが、がっついて食べすぎたせいか、残念ながら今回は写真がありません。家で撮った写真を確認して地団駄を踏みました。あれを忘れていたなんて…… 近いうちにまた行って、写真を撮ってアップしますね。
蕎麦湯です。
蕎麦を茹でたお湯で、蕎麦を食べ終わったらつゆに入れてお茶のように飲めばOKです。韓国のスンニュン(おこげ湯)に近いかもしれませんが、これもほかの店よりずっと濃く出ていて、すごく美味しかったです。
値段が高いのが少し引っかかりますが、だからといって量まで少ない店ではありません。しかも値段に見合った味も保証されている店なので、蕎麦好きの方はわざわざ時間を作ってでも行ってみてください。
このお店の他の訪問記
- 麻布十番の蕎麦屋 総本家 更科堀井 2013.02.19
- 麻布十番の蕎麦屋 更科堀井 2008.10.13









